インプラント手術後の感染症
インプラント治療が抱えるリスクの中でもとくに大きいのが感染症です。
チタンを使用しているインプラント。この金属は生体との親和性が非常に高く、安全性に優れています。しかし、インプラントを埋め込むと細菌感染に対する免疫が弱くなり、炎症を起こすリスクが高まるのです。
感染症の中でもとくに注意が必要とされているのがインプラント周囲炎です。これはインプラント版歯周病ともいえる症状で、インプラントの周囲の歯茎や歯に炎症が起こってしまうことで生じます。
その原因となる細菌も歯周病と同じものですが、違いもいくつかあります。まず歯周病に比べて症状が激しく、ダメージも大きくなってしまう傾向が強いこと、それからインプラントとそれを支える支台部との接合部に炎症が起こることが多いことが挙げられます。
もともと炎症とはバイ菌に対する防御反応です。ですから、本来異物であるインプラントが原因で発生する炎症は天然の歯に比べて症状が重くなってしまうことが多くなるのです。
インプラント周囲炎は術後のケアが主な原因と言われています。人工歯なのだからと油断して歯磨きを怠っているとその周囲に食べかすなどが溜まり、細菌が繁殖してしまうのです。
治療方法には細菌の除去や炎症を抑える抗生剤の服用などがあります。ただ、細菌が骨の内部にまで入り込んでしまった場合はせっかく埋め込んだインプラントを外さなければならなくなる場合もあります。
このように、インプラント手術後の感染症には十分な注意が必要です。どんな状況でも健康的な歯を維持する努力は欠かさないようにしましょう。
